結論:相談支援専門員を辞めたいと感じたら、勢いで退職を決める前に「業務量」「支援方針」「職場の体制」「心身の状態」を分けて確認しましょう。配置や担当件数の見直しで改善する問題もあれば、環境を変えた方がよい問題もあります。
- つらさの原因を仕事内容と職場環境に切り分ける
- 心身に不調がある場合は安全確保を最優先にする
- 退職前に担当ケースの引継ぎと生活費を準備する
今日できること:紙やスマホに「続けたい業務」「減らしたい業務」「もう耐えられないこと」を1つずつ書き出してください。判断の軸が見えやすくなります。
相談支援専門員の仕事とは
相談支援専門員は、障害のある本人や家族の希望を聞き、サービス等利用計画の作成やモニタリング、関係機関との連絡調整などを担う専門職です。厚生労働省は、計画相談支援について、サービス等利用計画の作成と支給決定後の見直しを行う仕組みとして説明しています。
役割が広いため、「相談に乗る仕事」だけではありません。記録、会議、訪問、制度確認、事業所との調整が重なると負担が見えにくくなります。
辞めたいと感じやすい5つの理由
1. 担当件数と事務作業が多い
面談や訪問に加えて計画作成、モニタリング、請求に関わる確認が重なると、勤務時間内に記録が終わらないことがあります。まずは残業時間と未処理件数を2週間記録し、上司へ具体的に相談しましょう。
2. 本人・家族と制度の間で板挟みになる
希望する支援と地域の社会資源が一致しない場面では、調整役に負担が集中します。自分だけで抱えず、サービス担当者会議やスーパービジョンを活用できるか確認してください。
3. 緊急対応で予定が崩れる
予期しない連絡や関係機関との調整が続くと疲労が蓄積します。緊急時の連絡ルール、当番、管理者へのエスカレーション基準が決まっているかが重要です。
4. 支援方針や職場の価値観が合わない
本人中心の支援をしたいのに、件数や効率だけを求められると葛藤が生まれます。職種そのものではなく、事業所の運営方針との不一致かもしれません。
5. 感情的な負担が大きい
複雑な生活課題に継続して向き合う仕事です。眠れない、食べられない、涙が出るなどの状態が続く場合は、退職判断より先に休養と専門窓口への相談を検討してください。
続ける・異動する・転職する判断基準
| 選択肢 | 向いている状況 | 最初の行動 |
|---|---|---|
| 今の職場で改善 | 業務量や役割調整で改善が見込める | 記録をもとに担当件数・期限を相談 |
| 休む | 心身の不調で判断力が落ちている | 医療機関や相談窓口、就業規則を確認 |
| 異動する | 法人の理念は合うが部署が合わない | 空き部署と異動制度を確認 |
| 転職する | 体制や方針が長く変わらず負担が継続 | 求人票で担当件数・支援体制を比較 |
退職を決める前のチェックリスト
- 就業規則の退職申出期限を確認した
- 有給休暇、社会保険、退職後の生活費を確認した
- 担当ケースの一覧と進捗を整理した
- 重要な連絡先や次回モニタリング時期を引継ぎできる
- 求人票だけでなく、相談できる管理者や複数担当の有無を確認した
- 給与だけでなく移動時間、記録方法、担当件数を比較した
経験を活かせる転職先
相談支援の経験は、障害児相談支援、基幹相談支援センター、自治体委託の相談窓口、児童発達支援・放課後等デイサービス、就労支援、社会福祉協議会などで活かせます。ただし、職種ごとに必要な資格・研修・実務経験が異なるため、応募前に自治体や募集事業者へ確認してください。
放デイ現場への転職も検討している方は、放課後等デイサービスを辞めたいと感じたときの判断も参考にしてください。
同じ分野で働く人に匿名で相談できます
転職を決めていなくても大丈夫です。学童・放デイ・児発・相談支援など、障害福祉・児童福祉で働く人の悩みを、LINEオープンチャットで相談できます。
よくある質問
相談支援専門員を辞めても資格や研修経験は無駄になりませんか?
相談援助、アセスメント、計画作成、関係機関連携の経験は幅広い福祉職で活かせます。ただし、配置要件や研修の更新・現任要件は制度改正や自治体運用の影響を受けるため、都道府県の最新案内を確認してください。
担当利用者がいるので辞めにくいです
責任感は大切ですが、一人で背負い続ける必要はありません。管理者と退職日・引継ぎ方法を合意し、ケース一覧、次回予定、留意点を記録して組織として引き継ぎます。
次の職場で確認すべきことは?
担当件数、移動範囲、記録システム、緊急連絡の分担、研修・スーパービジョン、管理者不在時の相談先を質問しましょう。
まとめ
辞めたい気持ちは、支援者として失格という意味ではありません。原因を分け、改善できる条件と譲れない条件を整理すると、続ける・休む・異動する・転職する選択を落ち着いて比較できます。
参照した一次情報
更新日:2026年9月9日
著者・運営:しょぼい園長/先生のぐち編集部
※本記事は一般的な情報です。個別の雇用条件や資格要件は、勤務先・自治体・専門窓口へご確認ください。


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