保育士の仕事中に涙が出るとき|休む・相談の目安

保育士の悩み

保育中や職員室で涙が出てしまい、「このまま働いて大丈夫かな」「子どもの前で泣くなんて」と自分を責めていませんか。涙だけで退職を決める必要はありませんが、繰り返す、仕事の安全に影響する、眠れない・食べられないなどが重なるときは、まず休むことや医療機関への相談を検討してください。

この記事では、涙が出る状況を整理し、休む・相談する・続ける・退職や転職を考える選択肢を一緒に確認します。

先に押さえたい要点3つ

  • 涙が出ることだけで、保育士に向いていない、辞めるべきとは決まりません。
  • 涙が続く、勤務中に保育の安全を保てないと感じる、心身の不調が重なっているなら、我慢より先に休息や相談を優先します。
  • 相談や休みを経てから、業務の調整、職場に残る、退職・転職を考えても遅くありません。

仕事中に涙が出るのは、どんな状態?

ここでは「仕事中に涙が出る」を、緊張や疲れ、叱責、子どもや保護者への対応などをきっかけに、勤務中または勤務を考えたときに涙が出て、仕事がつらくなっている状態として扱います。涙の理由や背景は人によって違い、この記事だけで原因や病気を判断することはできません。

「泣くほどではない」と押し込めるより、いつ・どんな場面で起きるかを手がかりにしましょう。たとえば、特定の職員と話す前に涙が出るのか、休憩が取れない日や一人で複数の対応をした後に起きるのか、家に帰ってからも気持ちが戻らないのか。きっかけを記録すると、個人の努力だけでは解決しにくい問題も見えやすくなります。

休む・相談するタイミングを整理するチェックリスト

当てはまる項目があるからといって、直ちに退職を決める必要はありません。今の負担を一人で抱えないための目安として使ってください。

  • 涙が出ることが繰り返され、勤務中に落ち着くのが難しい。
  • 子どもの見守りや必要な判断に集中しにくく、安全を保てるか不安がある。
  • 仕事の前後にも気持ちが切り替わらず、眠れない、食べられない、強い疲れが抜けないなどの変化がある。
  • 休みや業務調整を相談したいが、園内の相手には言い出しにくい。

勤務中に安全を保つのが難しいと感じたら、まず近くの職員や責任者に伝え、子どもの見守りを交代できるか相談してください。体調の変化が続く、日常生活にも影響している場合は、医療機関や公的な相談窓口に相談する選択肢があります。診断や休職の要否は、医療機関や勤務先の制度を確認して判断してください。

「続けるか辞めるか」以外の選択肢もある

選択肢 検討しやすい場面 まず確認すること
いったん休む 涙や疲れが強く、勤務を続けるのが難しい 当日の連絡先、休暇や欠勤の扱い。詳細は職場の規定を確認
園内で相談する 配置や業務量、特定の場面に負担の原因がありそう 園長・主任など、話しやすく対応できる相手がいるか
外部に相談する 職場の人には話しにくい、心身の不調が気になる 医療機関、厚生労働省の相談窓口、労働相談窓口など
続け方を調整する 保育の仕事は続けたいが、今の担当や働き方がつらい 担当・勤務時間・休憩・相談体制を調整できるか
退職・転職を考える 相談しても状況が変わらない、心身への負担が続いている 生活費、退職時期、次の職場に求める条件を整理する

制度や休暇の扱いは雇用形態や職場の規定によって異なります。就業規則や担当窓口に確認し、労働条件や職場のトラブルについては厚生労働省の総合労働相談コーナーも利用できます。

伝えるときは、原因を完璧に説明しなくていい

「うまく説明できない」「泣いてしまいそう」と感じるなら、まず事実と希望を短く伝える方法があります。

  • 「勤務中に涙が出て、落ち着くまでに時間がかかっています」
  • 「今日は保育を続けるのが不安です。交代や休憩について相談したいです」
  • 「最近、仕事の前後にもつらさがあります。業務の調整について時間をいただけますか」

すぐに答えを出す必要はありません。話した日時、伝えた内容、職場からの返答を簡単にメモしておくと、あとで状況を振り返りやすくなります。相談相手に迷う方は、保育士が相談できないときの整理と伝え方も参考にしてください。

具体例:子どもの前ではこらえられても、休憩室で涙が出る

たとえば、保育中は気を張っているものの、休憩に入った途端に涙が出るケース。原因を「自分が弱いから」と決めつけず、直前の出来事、休憩が取れていたか、担当業務の偏り、相談できる相手の有無を振り返ります。

そのうえで、今日は交代を頼む、勤務後に受診や外部相談を検討する、次の出勤前に園長へ業務調整を相談するなど、一つだけ選びます。相談しても対応がなく、同じ負担が続くなら、職場を変える選択肢を調べてもよいでしょう。朝から出勤がつらい状態もある方は、保育士が朝、仕事に行きたくないときの休む・相談の目安をご覧ください。

いつもの自分と違う、という違和感は、少し立ち止まって負担を見直すきっかけかもしれません。違和感を「辞めるべきという合図」と決めつけず、まずは休息や相談につなげてください。

職場以外にも相談先がある

厚生労働省の「こころの耳」では、働く人や家族などを対象に、電話・SNS・メールの相談窓口を案内しています。職場の人には話しにくいときや、気持ちを整理してから相談したいときに選択肢になります。窓口の受付方法や時間は変更される場合があるため、利用前に公式ページで確認してください。

仕事探しや職場選びの情報を整理したい方は、こちらもご覧ください。

保育士の働き方や職場選びの情報を見てみる

今日できる現実的な一歩

  1. 涙が出た場面と、その前後の状況を一行だけメモする。
  2. 次の勤務で「交代を頼む」「休憩を取る」「相談時間をお願いする」のうち一つを決める。
  3. 園内で話しにくければ、医療機関や公的な相談先の公式情報を確認する。

今日、退職するかどうかまで決めなくても大丈夫です。まずは安全に働ける状態か、助けを求められる相手や窓口があるかを確かめましょう。

よくある質問

Q. 仕事中に涙が出るのは、保育士に向いていないからですか?

A. 涙が出ることだけで、向き不向きは判断できません。業務量や人間関係、疲れ、心身の状態など、背景はさまざまです。自分を責めるより、起きる場面や負担を整理して、必要なら相談してください。

Q. 泣いてしまった翌日は、無理に出勤したほうがいいですか?

A. 一律の正解はありません。保育の安全を保てそうにない、体調がつらい、涙が止まらず勤務が難しいと感じる場合は、職場に連絡して休むことや交代を相談してください。欠勤・休暇の扱いは職場の規定を確認しましょう。

Q. 園長や主任に言いにくいときは、どこに相談できますか?

A. 医療機関のほか、厚生労働省の「こころの耳」では働く人向けの相談窓口を案内しています。雇用や労働条件など職場のトラブルは、総合労働相談コーナーも選択肢です。各窓口の対象や受付条件は公式情報で確認してください。

まとめ|涙を責めず、次の一歩を小さく決める

仕事中に涙が出るとき、すぐに退職を決める必要はありません。一方、涙や不調が続く、保育の安全を保ちにくいと感じるなら、我慢だけで乗り切ろうとしないでください。休む、園内外に相談する、働き方を調整する、退職・転職を考える。選択肢を並べ、今の自分に必要な一歩から始めましょう。

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参照した公的情報

更新日:2026年10月19日
著者:しょぼい園長/先生のぐち編集部

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