放デイ・学童の人手不足がつらいとき|辞める前の整理

放デイ・学童の悩み

職員が足りず、子どもの見守りも記録も保護者対応も自分に重なって、「もう辞めたい」と思うことはありませんか。人手不足をあなた一人の頑張りで埋め続ける必要はありません。まず負担を具体的に分け、職場に調整を求める・休む・続け方を変える・退職する選択肢を整理してみましょう。

この記事の要点は3つです。

  • 人手不足による負担と、自分の責任の範囲を分けて考える。
  • 相談するときは「つらい」だけでなく、起きていることと必要な調整を伝える。
  • 改善を待つ、休む、異動や転職を検討する、退職するなど、選択肢は一つではない。

人手不足がつらいのは、あなたの努力不足ではありません

学童や放課後等デイサービスでは、子どもの見守り、活動の準備、記録、送迎や保護者対応など、複数の業務が同じ時間帯に重なることがあります。欠勤や採用難が続くと、現場にいる職員が本来の業務に加えて穴埋めを担い、「自分が頑張れば何とかなる」と無理を重ねてしまうこともあります。

ただし、どの業務を何人で担うか、欠員時にどう運営するかは、職場側と相談して調整する課題です。安全に関わる不安や、業務が終わらない状態まで、個人の責任として抱え込まないでください。

ここでいう「人手不足がつらい状態」は、正式な制度上の用語ではなく、職員が足りないことで担当業務や負担が続けて増えている状況を指します。

まず、何が負担になっているかを分けてみる

「人手が足りない」と一括りにすると、何を相談すればよいか見えにくくなります。直近の勤務を思い返し、当てはまるものに印をつけてください。

  • 休憩中も子どもの対応や電話で呼び戻される。
  • 記録や準備を勤務時間内に終えられず、後回しにしている。
  • 少人数で対応する時間帯があり、見守りや安全面が不安になる。
  • 欠勤者の業務を断れず、予定外の残業や勤務変更が続いている。
  • 疲れや緊張が抜けず、出勤前から動悸・涙・眠れないなどの変化がある。

「いつ・どの業務で・何が起きたか」を短くメモするだけでも、相談内容が具体的になります。勤務表、業務記録、休憩や残業の状況など、確認できるものがあれば一緒に整理しましょう。記録を残すことは、誰かを責めるためではなく、実際の負担を説明するためです。

たとえば、こういう状態なら調整を相談してよい

ある職員が、欠勤者の代わりに子どもの見守りをしながら、活動記録や保護者への連絡も一人で進めているとします。毎回「忙しい」で済ませてしまうと、周囲にはどの仕事が止まり、何が危険なのか伝わらないかもしれません。

「火曜と木曜の午後は、見守りと記録が重なり、記録が勤務時間内に終わりません。欠員時の担当を決めるか、記録の分担を相談したいです」のように、場面・困っていること・希望する調整を一緒に伝えると、話し合いの入口になります。

もし子どもの安全に差し迫った懸念があるなら、我慢して一人で対応し続けず、その場の責任者に具体的な状況を伝えて応援や運営上の判断を求めてください。

相談するときは「事実・影響・希望」を一つずつ

直属の上司や管理者に話すとき、うまく説明できる自信がなくても大丈夫です。メモを見ながら、次の順番で伝えてみてください。

  1. 事実:「欠勤が続き、午後の見守りと記録を同時に担当する日があります」
  2. 影響:「記録が残り、子どもの対応にも気を張り続けています」
  3. 希望:「欠員時の業務の優先順位や、応援を呼ぶ基準を決めたいです」

一度伝えて変化がなければ、いつ誰に何を相談したか、返答やその後の状況も簡単に残しておきましょう。管理者に話しにくい、または話しても改善しない場合は、法人内の別の相談窓口、労働組合、自治体の担当窓口など、別の相談先を探す方法があります。職場のトラブルや労働に関する相談先として、厚生労働省の総合労働相談コーナーも案内されています。相談できる範囲や受付方法は公式ページで確認してください。

負担が一つの職場だけでは整理しきれないときは、働き方や気持ちをいったん言葉にしてみるのも一歩です。仕事の悩みを整理するきっかけを探すことから始めてもかまいません。

休む・続ける・辞めるを比べる目安

選択肢 検討しやすい状態 次に考えること
相談して続ける 負担の原因が特定でき、職場が担当や勤務の調整を話し合える 何を、いつまでに調整するか確認する
休む・医療機関に相談する 心身の不調が続き、出勤や日常生活に影響している 休暇や受診の手続きは職場の規程を確認し、必要に応じて医療機関へ相談する
異動・転職を検討する 仕事内容は続けたいが、現在の体制や職場環境が変わる見込みが乏しい 希望条件、収入、勤務時間、通勤などを整理する
退職を考える 調整を求めても改善が難しく、働き続けることで負担が大きい 退職時期や手続きは雇用契約・就業規則などを確認し、必要なら公的窓口へ相談する

この表は判断を急がせるものではありません。今すぐ退職を決めなくても、「まず休む」「相談して期限を決めて様子を見る」「求人を調べて選択肢を知る」といった中間の選び方があります。退職の申し出や休職の条件は雇用形態や職場の規程などで異なるため、個別の事情は公式窓口や専門家に確認してください。

今日できる現実的な一歩

今日は結論を出さず、スマートフォンのメモに「いちばん負担だった場面」と「次回から変えてほしいこと」を一つずつ書いてみてください。相談する相手を決めるところまでできれば十分です。

上司に伝えるのが難しいときや、気持ちのつらさを誰かに聞いてほしいときは、厚生労働省の「こころの耳」が電話・SNS・メール相談を案内しています。相談方法や受付時間は変更される場合があるため、利用前に公式の相談窓口ページで最新情報を確認してください。眠れない、食べられない、強い不安が続くなどの不調がある場合は、自己判断だけで抱えず、医療機関への相談も検討してください。

よくある質問

人手不足なのに、自分だけ休むのは無責任でしょうか?

休む必要があると感じるほどの状態なら、「周りに迷惑をかけるから」と一人で決めつけないでください。休暇の連絡方法や手続きは職場の規程を確認し、体調の不調がある場合は医療機関や相談窓口にも相談できます。職員配置の課題をあなた一人が背負う必要はありません。

管理者に相談しても変わらないときは、すぐ退職すべきですか?

すぐに退職だけを選ぶ必要はありません。相談した内容と返答を記録し、法人内の別窓口や労働相談窓口を使う、休む、異動や転職先を調べるなど、段階を分けて検討できます。ただし、心身の安全や子どもの安全に関わる切迫した状況なら、退職の判断を待たず、早めに責任者や適切な相談先へつないでください。

人手不足がつらいと感じるのは、自分がこの仕事に向いていないからですか?

人員が足りない状況で疲れ切ることだけで、向き不向きを決めることはできません。仕事内容そのものがつらいのか、今の配置や勤務体制がつらいのかを分けて考えてみましょう。職場を変えたら続けたいと思えるのか、少し休むと気持ちが変わるのかも、選択を考える手がかりになります。

まとめ|一人で穴を埋め続けなくていい

放デイ・学童の人手不足でつらいときは、負担の内容を分け、具体的な事実と希望する調整を伝えるところから始められます。相談して続ける、休む、別の職場を探す、退職する。どれも状況に応じた選択肢であり、今すぐ一つに決めなくてもかまいません。

「これ以上は難しい」という違和感は、働き方を見直す合図かもしれません。まずは今日、負担だった場面を一つだけメモして、話せそうな相手や窓口を考えてみてください。仕事の悩みを整理するための情報を見ることもできます。

参照した公式情報

更新日:2026年10月21日
著者:しょぼい園長/先生のぐち編集部

コメント

タイトルとURLをコピーしました