朝、制服や仕事着に着替えたのに玄関から動けない。子どもたちや同僚のことが気になって、「休んだら迷惑をかける」と自分を責めていませんか。
行きたくない気持ちだけで、すぐに退職を決める必要はありません。まず体調と安全を確かめ、必要なら今日は休む。そのうえで、職場に相談する・働き方を見直す・退職や転職を考える選択肢を順番に整理できます。
まず押さえたい要点は3つ
- 心身の不調や安全への不安があるなら、出勤を無理に優先しない。子どもの支援を安全に行える状態かも判断材料です。
- 休むことと、辞めることは別の判断。今日休んで体調を整えてから、今後を考えてかまいません。
- 相談先は直属の上司だけではありません。職場内の別の責任者、医療機関、外部の公的相談窓口なども選べます。
「仕事に行きたくない」は、甘えと決めつけなくていい
放デイや学童では、子どもの見守り、活動の準備、保護者対応、記録、職員間の連携などが重なります。朝に足が止まるほどのつらさがあるなら、「気合いが足りない」と片づけず、何が負担になっているかを確かめるきっかけにしてください。
たとえば、特定の職員と組む日だけ緊張する、送迎や活動中の安全が不安、休みの日も仕事のことが頭から離れないなど、理由は人それぞれです。原因がはっきりしなくても、つらさがある事実は変わりません。
違和感は、いったん立ち止まって働き方を見直す合図なのかもしれません。けれど、その感覚だけで答えを決めず、体調や職場の状況も一緒に見ていきましょう。
休むか迷ったときの目安
次の項目は診断基準ではありません。今朝の自分の状態を整理するための目安として使ってください。
| 状態の例 | 考えられる対応 |
|---|---|
| 発熱や強い体調不良がある、眠れておらず判断が難しい、通勤や勤務中の安全に不安がある | 出勤を無理に決めず、職場へ連絡する。必要に応じて医療機関へ相談する |
| 出勤はできそうだが、特定の業務や相手への不安が強い | 上司や別の責任者に、担当や勤務上の配慮について相談する |
| 行きたくない気持ちはあるが、体調は落ち着いていて、安全に勤務できそう | 出勤する選択もある。負担が大きくならないよう、相談や業務調整を申し出る |
| つらさが続く、生活にも影響している、休んでも回復しない | 医療機関や外部相談窓口を利用し、休職や今後の働き方も含めて整理する |
子どもの支援を安全に行えるか自信が持てないときは、その状態を一人で抱えず、出勤前に責任者へ伝えてください。欠員の調整や引き継ぎをどうするかは、職場と相談することです。あなた一人で人員配置まで背負う必要はありません。
休むと決めたら、連絡は短くて大丈夫
理由を細かく説明できなくても、まずは「今日は勤務が難しい」と伝えれば十分です。職場の連絡ルールに沿って、可能な範囲で早めに連絡しましょう。
「本日、体調不良で出勤が難しいです。欠勤の手続きと、必要な引き継ぎについて確認させてください。」
子どもの担当や当日の予定が気になる場合も、分かる範囲だけ共有すればかまいません。つらい状態で長文を作ったり、何度も謝ったりする必要はありません。休暇の扱いや必要な手続きは職場の規程を確認してください。
休んだあとに、状況を分けて考える
少し落ち着いたら、「仕事の何がつらいのか」を大きく三つに分けてみます。全部を一度に解決しなくて大丈夫です。
- 体調・疲労:睡眠や食事が乱れている、勤務後に回復しない、仕事以外の時間にも不調がある。
- 職場の環境:人間関係、業務量、休憩の取りにくさ、相談しても対応が変わらない。
- 仕事内容や働き方:子どもとの関わり、担当業務、勤務時間、職場の支援体制が自分に合っているか。
「職場の環境」が中心で、相談しても変わらないと感じる場合は、放デイ・学童で相談しても変わらないときの選択肢も参考になります。人間関係が負担の中心なら、放デイ・学童の人間関係がつらいときの整理も確認してみてください。
続ける・休む・辞める・転職する。選択肢は一つではない
朝つらかったからといって、その日に退職を決めなければならないわけではありません。一方で、「子どもに迷惑がかかるから」と不調を押し込め続ける必要もありません。
- 続ける:負担の原因が一時的で、業務調整や相談によって改善の見込みがあるか確かめる。
- 休む:まず体調を整える。休暇・欠勤の扱い、連絡方法は職場の規程で確認する。
- 相談する:直属の上司以外の責任者、人事担当、医療機関、外部相談窓口など、話しやすい相手を選ぶ。
- 退職を考える:環境が変わらず心身への負担が続くときは、退職時期や生活面を整理して検討する。
- 転職する:子どもと関わる仕事を続けたい場合も、別の事業所や働き方を探す方法がある。
辞めるかどうかは、休んで状況を整理してから決めても遅くありません。反対に、退職や転職を検討すること自体を、失敗だと決めつけなくて大丈夫です。
相談先は、話したい内容に合わせて選ぶ
気持ちや仕事の悩みを整理したいときは、厚生労働省の「こころの耳」相談窓口があります。電話・SNS・メールなどの方法が案内されています。利用方法や受付状況は、公式ページで確認してください。
賃金、労働時間、安全衛生など労働条件に関する疑問は、厚生労働省の労働条件相談ほっとラインで相談先や情報を確認できます。個別の労働条件や休暇の扱いは、雇用契約書・就業規則もあわせて確認してください。
自分を傷つけてしまいそう、または安全を保つのが難しいと感じる場合は、一人にならず、身近な人や医療機関、緊急の支援につないでください。厚生労働省の「まもろうよ こころ」では、電話やSNSなどの相談先を案内しています。
今日できる現実的な一歩
- 水分をとり、体調と「安全に通勤・勤務できるか」を確認する。
- 休む場合は、職場のルールに沿って「今日は勤務が難しい」と連絡する。
- メモに「何がつらいか」「いつからか」「職場に何を相談したいか」を一つずつ書く。
- 一人で整理しにくければ、信頼できる人か外部の相談窓口に話す。
今朝の決断は、今日を安全に過ごすためのものです。今後の働き方まで、同じタイミングで決めなくてもかまいません。
よくある質問
仕事に行きたくないだけで、休んでもいいのでしょうか?
「行きたくない」という気持ちだけで、休む必要があるかを一律には決められません。体調、通勤や勤務の安全、職場のルールを確認し、勤務が難しいと感じるなら休む連絡をして相談してください。休暇の扱いは就業規則などで確認しましょう。
休んだら、退職も考えたほうがいいですか?
一日休んだことだけで、退職を決める必要はありません。休んでもつらさが続くか、相談や業務調整で変化があるか、生活や健康にどんな影響が出ているかを見て、続ける・休む・退職や転職を含めて検討できます。
上司に話すのが怖いときは、どこに相談すればいいですか?
直属の上司だけに限らず、別の責任者や人事担当、医療機関、厚生労働省の「こころの耳」などを候補にできます。労働条件についての相談なら、厚生労働省の労働条件相談ほっとラインもあります。相談先の受付時間や対応内容は公式情報を確認してください。
まとめ|朝のつらさを、ひとりで抱え込まない
放デイ・学童の仕事に行きたくない朝は、まず体調と安全を確かめましょう。勤務が難しければ休む連絡をし、落ち着いてから負担の原因と今後の選択肢を整理できます。
子どもや職場を大切に思う気持ちがあっても、自分のつらさを後回しにし続けなくて大丈夫です。続ける、相談する、休む、退職する、転職する。そのどれを選ぶかは、状況を見ながら決めていけます。
更新日:2026年10月19日
著者:しょぼい園長/先生のぐち編集部
本記事は一般的な情報提供を目的としています。病気の診断や治療、個別の労働条件・制度の適用判断を行うものではありません。体調や制度については、医療機関・勤務先・各公式窓口にご確認ください。


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