結論:午睡チェックは、子どもの呼吸・体位・顔色・睡眠状態を目視と必要な確認で確かめ、決められた間隔で記録する業務です。機器を使っていても、職員による見守りを機器だけに任せないことが重要です。
ただし、確認の間隔や記録様式は、年齢、発達状況、施設のマニュアル、自治体の指導などによって異なります。勤務先の手順を確認したうえで、次の3点を意識しましょう。
午睡チェックで押さえる要点3つ
- 寝かせ方と睡眠環境を確認する
乳児は、医学的な理由で医師からうつぶせ寝を勧められている場合を除き、仰向けに寝かせることが重要とされています。顔の周囲に柔らかい寝具、ぬいぐるみ、ひも状のものなどがないかも確認します。([cfa.go.jp](https://www.cfa.go.jp/policies/boshihoken/kenkou/sids?utm_source=openai)) - 機器ではなく、職員の観察を基本にする
午睡センサーなどを使用していても、機器は補助的なものです。子どもの様子を職員が定期的に観察し、異常の早期発見につなげます。([cfa.go.jp](https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/787dd8a4-3b44-4eed-a661-b9d0729f70c9/318b29e4/20260216_policies_child-safety_effort_tsuchi_45.pdf?utm_source=openai)) - 確認結果をその場で正確に記録する
後からまとめて記入すると、時間や状態の取り違えが起きやすくなります。確認した時刻、体位、呼吸や顔色の状態、対応内容を施設の様式に沿って残しましょう。
今日できる行動
- 自園の午睡チェック表と事故防止マニュアルを確認する
- 「誰が・何時に・何を確認するか」を担当職員間で共有する
- 寝具、タオル、よだれかけ、ひも、玩具の位置を見直す
- 記録欄に「体位」「呼吸」「顔色」「異物・嘔吐物」「対応」の項目があるか確認する
- 異常を発見した場合の連絡先と応援要請の方法を確認する
午睡チェックとは?
午睡チェックとは、子どもが眠っている時間に、睡眠中の状態を定期的に確認し、記録する安全管理上の取り組みです。確認する内容は、一般に体位、呼吸、顔色、睡眠状態、口元や顔周囲の異物、嘔吐物の有無などです。
こども家庭庁の資料では、睡眠中の事故防止として、仰向けに寝かせること、子どもを一人にしないこと、呼吸・体位・睡眠状態を定期的に点検すること、柔らかい寝具やひも状のものを避けることなどが示されています。([cfa.go.jp](https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/787dd8a4-3b44-4eed-a661-b9d0729f70c9/07d6e399/20240905_policies_child-safety_effort_tsuchi_12.pdf?utm_source=openai))
確認の頻度については、施設の運用例として5分間隔などが示される場合がありますが、すべての施設に同じ間隔が一律に適用されるとは限りません。年齢や発達、健康状態、施設の規程を確認してください。
午睡チェックの確認項目チェックリスト
| 確認項目 | 見るポイント | 記録例 |
|---|---|---|
| 体位 | 仰向けか、顔が見える状態か、体位が変化していないか | 仰向け・変化なし |
| 呼吸 | 胸や腹部の動き、呼吸の様子に変化がないか | 呼吸確認・異常なし |
| 顔色・表情 | 顔色、唇の色、苦しそうな様子がないか | 顔色良好・表情安定 |
| 口元・顔周囲 | 異物、嘔吐物、寝具や衣類による覆いがないか | 異物なし・口元確認 |
| 寝具・環境 | 柔らかすぎるもの、ひも、玩具、コードなどがないか | 周囲安全確認 |
| 記録 | 確認時刻、担当者、状態、対応をその場で記入したか | 13:05/担当者名/異常なし |
午睡チェックの記録例
記録は、評価や推測ではなく、確認した事実を中心に書きます。施設指定の様式がある場合は、そちらを優先してください。
13:00 仰向け。胸部の動きを確認。顔色に変化なし。口元・顔周囲に異物なし。寝具の位置を整えた。担当:○○
体位が変わっていた場合は、「危険」「不安」などの主観だけで終わらせず、確認した状態と実施した対応を分けて書きます。
13:10 横向きになっていることを確認。呼吸・顔色を確認後、施設手順に従い仰向けに戻した。周囲の寝具を整理し、担当者へ共有。
具体例:チェック中に気になる状態があった場合
例1:うつぶせになっていた
まず、呼吸や顔色などを確認し、施設の手順に従って対応します。対応後は、確認時刻、発見時の体位、子どもの状態、戻した後の様子、共有した相手を記録します。医療的な指示がある場合は、保護者からの申し出だけで判断せず、園で定めた確認手順や医師の指示書などを確認してください。
例2:呼吸や顔色に異変を感じた
一人で判断を続けず、直ちに近くの職員へ応援を求め、園の緊急時対応マニュアルに従います。必要な場合は救急要請や管理者への連絡を行います。救急対応の具体的な手順は、地域の消防機関や施設の訓練内容を確認してください。
例3:記録の抜けに気づいた
推測で埋めず、空欄のまま放置もしないことが大切です。最後に確認した時刻、記録が抜けた時間帯、当時の担当者を確認し、管理者へ報告して施設のルールに沿って訂正・追記します。事故やヒヤリハットに該当する場合は、保育士の事故報告書の書き方も参考にしてください。
午睡中の安全管理や職員配置に不安がある場合は、配置状況と勤務体制を整理し、保育士の配置基準を確認する方法も確認してください。
午睡チェックを形だけにしない職員間の共有方法
- 担当者と確認エリアを決める
- チェック表の記入場所を固定する
- 交代時に、最後に確認した時刻と気になる子どもを口頭で伝える
- 体位が変わりやすい子、入園直後の子、体調に変化がある子を共有する
- 機器のアラームが鳴った場合の確認者と連絡先を決める
「見たつもり」「誰かが見ているはず」を避けるには、担当と時刻を明確にすることが有効です。機器を使用する場合も、機器の作動確認や故障時の代替手順を含め、園内で確認してください。
よくある質問
Q1. 午睡チェックは何分おきに行えばよいですか?
A. 一律の間隔をこの記事だけで断定することはできません。施設のマニュアル、年齢や発達状況、自治体の指導などを確認してください。こども家庭庁の資料には、定期的な観察・記録の重要性や、5分に1回の間隔で確認する運用例への言及がありますが、勤務先の正式な手順を優先してください。([cfa.go.jp](https://www.cfa.go.jp/speech/F0cqdEjv?utm_source=openai))
Q2. 午睡センサーがあれば、目視確認は不要ですか?
A. 不要とはいえません。こども家庭庁は、機器の使用の有無にかかわらず職員が見守ることが重要だとしています。センサーは補助として扱い、園の手順に沿って目視などの確認を行ってください。([cfa.go.jp](https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/787dd8a4-3b44-4eed-a661-b9d0729f70c9/318b29e4/20260216_policies_child-safety_effort_tsuchi_45.pdf?utm_source=openai))
Q3. 保育士一人で多くの子どもを確認するのが難しい場合はどうすればよいですか?
A. 一人で抱えず、担当範囲、確認間隔、記録方法、応援要請の基準を主任や園長に相談してください。職員配置や業務分担に課題がある場合は、事実と発生したリスクを記録して話し合うと、改善策を検討しやすくなります。配置基準の扱いは施設類型や自治体によって異なるため、公式窓口への確認も検討してください。
まとめ
保育士の午睡チェックでは、次の順番で確認すると整理しやすくなります。
- 寝かせ方と寝具・周囲の安全を確認する
- 体位、呼吸、顔色、口元、睡眠状態を確認する
- 確認時刻と状態をその場で記録する
- 異常や気になる変化があれば、すぐに応援要請と共有を行う
- 施設のマニュアルや自治体の案内に沿って対応する
午睡チェックは、記録を埋めるだけの作業ではなく、子どもの小さな変化を早く見つけるための安全管理です。確認項目と担当を職員間でそろえ、無理なく続けられる仕組みを整えましょう。
公式資料・参照先
- こども家庭庁|教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン
- こども家庭庁|教育・保育施設等における睡眠中の安全確保の徹底について
- こども家庭庁|赤ちゃんが安全に眠れるように
- こども家庭庁|教育・保育施設等における睡眠中の事故防止対策の徹底について
更新日:2026年9月14日|著者:しょぼい園長/先生のぐち編集部


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