新聞紙と箱で玉入れ|保育園の室内遊びの準備と進め方

雨の日や外に出にくい日に、準備に手間をかけすぎず体を動かせる活動を探している先生もいるのではないでしょうか。新聞紙を丸めたボールと箱があれば、投げるだけでなく転がす・近くから入れる遊びにも調整できます。

先に押さえたい要点は3つです。

  • 箱は動きにくいものを選び、子どもが狙いやすい位置に置く。
  • 投げることだけをルールにせず、転がす・運んで入れる方法も用意する。
  • ボールを拾う時間と投げる時間を分け、子ども同士に向けて投げない約束を共有する。

新聞紙と箱の玉入れは、遊び方を選べる室内活動

新聞紙を丸めてボールを作り、床に置いた箱へ入れる遊びです。競争にしても、みんなで箱をいっぱいにする協力遊びにしても楽しめます。投げる動きが難しい子は、床を転がす、箱の近くから手で入れるなど、参加方法を変えられます。

年齢だけで一律に決めず、その日の子どもの様子や経験、部屋の広さを見て、距離やルールを調整してください。

準備するもの

  • 新聞紙
  • 軽くて安定した箱(上が開いていて、縁に鋭い部分がないもの)
  • 必要に応じて、投げる位置の目印になるマットや床用の目印

新聞紙は子どもが握りやすい大きさに丸めます。小さく固く作りすぎず、口に入れたり人に当てたりしないことを始める前に伝えましょう。箱が倒れたり滑ったりしないか、実際に置いて確認します。

遊びの進め方

  1. 箱を置く場所を決める。出入口や家具の角、通り道から離し、子どもが順番に参加できるスペースを取ります。
  2. 先生が一度やって見せる。ボールを箱に向けて投げる例を見せ、「箱に入れてみよう」と短く伝えます。
  3. 参加方法を選べるようにする。その場から投げる、近くまで行って入れる、床を転がすなど、子どもが取り組みやすい方法を示します。
  4. 拾うときは投げるのを止める。「今は拾う時間」と声をかけ、ボールが集まってから再開します。拾う子の近くへ投げないよう、先生が流れを見守ります。
  5. 終わりに一緒に片付ける。箱に入った数を数えたり、どんな入れ方を試したか話したりして、遊びを締めくくります。

子どもの様子に合わせた調整例

子どもの様子・ねらい 調整の例 先生の声かけ例
遠くから投げるのが難しそう 箱の近くから入れる、または床を転がす 「近くから入れてもいいよ」
箱に入るとすぐ飽きる 箱を複数置く、箱を色や模様で飾る、みんなで目標を決める 「次はどの箱をねらってみる?」
順番を待つのが難しい 箱を複数用意する、投げる場所を分ける、待つ場所を見える形にする 「ここでボールを持って待とう」
投げることに不安がある 先生と一緒に入れる、箱まで運ぶ、見て応援する役も選べるようにする 「見ているだけでも大丈夫。やってみたくなったら教えてね」

参加の仕方は子どもに選択肢を示し、無理に全員へ同じ動きを求めないようにします。幼稚園教育要領は、幼児の興味や発達の実情に応じて活動や環境を工夫することを示しています。保育所保育指針も、子どもの状態や活動内容に応じた安全への配慮を求めています。([cfa.go.jp](https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/e4b817c9-5282-4ccc-b0d5-ce15d7b5018c/d7e254d2/20230401_policies_hoiku_10.pdf?utm_source=openai))

始める前の安全確認

  • 床に滑りやすい物、つまずく物がない。
  • 箱がぐらつかず、倒れたり動いたりしにくい。
  • 箱の周囲に十分なスペースがあり、投げる子と拾う子がぶつかりにくい。
  • 新聞紙ボールが小さすぎたり、固く尖った形になったりしていない。
  • 投げる時間と拾う時間の切り替えを、子どもに伝える方法を決めている。
  • 子どもの人数や職員配置に応じて、全員の動きを見守れる進行にしている。

活動場所や用具の点検項目を整理したいときは、保育士の安全点検チェックリストも参考になります。保育所保育指針では、子どもの心身の状態を踏まえた安全点検や、職員間の共通理解・体制づくりが示されています。活動の規模や職員配置に無理がある場合は、遊び方を縮小・変更してください。([cfa.go.jp](https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/e4b817c9-5282-4ccc-b0d5-ce15d7b5018c/d7e254d2/20230401_policies_hoiku_10.pdf?utm_source=openai))

遊びの姿を次の活動につなげる

「遠くから投げた」「箱の近くまで運んだ」など、目に見えた行動と、先生が行った援助を分けてメモしておくと、次回の距離や箱の位置を考える手がかりになります。子どもの様子を保育日誌に整理したい場合は、保育士の保育日誌の書き方もあわせて確認できます。

日々の準備や働き方について、相談先や選択肢を整理したいときは、先生向けの相談・情報ページをご覧ください。

よくある質問

何歳から遊べますか?

一律の年齢ではなく、新聞紙を口に入れないか、順番や合図を理解しやすいか、職員が安全を見守れるかなど、子どもの発達や当日の様子に応じて判断します。低年齢児など誤飲の心配がある場合は、ボールを使わない別の遊びにするなど、施設の安全方針に沿ってください。

箱に入らず、子どもが飽きてしまいます。

箱を近づける、箱を大きくする、転がして入れる方法に変えるなど、成功しやすい条件を試します。点数や勝敗にこだわらず、「どうしたら入るかな」と試す遊びに切り替えてもよいでしょう。

新聞紙がない場合はどうすればよいですか?

施設にある安全な柔らかい素材で代用できるかを確認します。素材の大きさや硬さ、誤飲・破損の可能性は異なるため、普段使っている物でも活動前に状態を確認し、園のルールに従ってください。

次に確認すること

実施前に、箱の安定、子どもの動線、拾う時間の進行方法を確認しましょう。活動後は、子どもが選んだ参加方法や楽しんでいた場面を一つ記録すると、次回の調整に役立ちます。

まとめ

新聞紙と箱の玉入れは、投げる・転がす・近くから入れるなど、子どもに合わせて参加方法を調整しやすい室内遊びです。箱と動線の安全を確かめ、拾うときは投げるのを止めるルールを共有してから始めましょう。子どもの様子を見ながら距離や進め方を変えれば、同じ材料でも遊びを広げられます。

活動準備や日々の仕事について、次に確認したいことがある場合は、先生向けの相談・情報ページもご利用ください。


更新日:2026年11月7日
著者:しょぼい園長/先生のぐち編集部

参考にした公式資料

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