ボール遊びをすると、得意な子はすぐに始められる一方で、見ている子や途中で離れる子もいる。「みんなが同じキャッチボールをする」以外の形を用意できないか、と考えることはありませんか。
この記事は、子どもが苦手な理由を診断したり、運動の効果を保証したりするものではありません。Instagramの投稿を一つの入口に、活動の条件や役割をどう分けて相談するかを整理する、編集部の活動案です。
「苦手」を一つの理由にまとめない
同じように手が止まる場面でも、ルールが分からない、始めるタイミングを待っている、見てから決めたいなど、外からは分からないことがあります。「ボールが怖いはず」「集中していないから」と先に理由を決めず、どの場面で何が起きたかを確かめます。
本人が話せる場合には、どうしたいかを尋ねます。言葉で答えることだけに限らず、見本を選ぶ、参加する場所を選ぶなど、その子が使いやすい伝え方を職員同士で考えます。
投げる・受け取る・やりとりするを分けてみる
キャッチボールには、ボールを持つ、相手へ送る、受け取る、順番を交代するといった複数の動作が入っています。一つのルールをそのまま全員に求める前に、どこを活動の中心にするかを決める方法があります。
- 送ることを楽しむ案:相手に転がす役や、職員に手渡す役を検討する。
- 選ぶことから入る案:使う道具や相手、始める順番のうち選べる部分を用意する。
- やりとりを見てから決める案:最初は見学し、参加したくなった場面で役割を相談する。
これらは実施を一律に勧める手順ではありません。使う道具や場所、個別の配慮を確認したうえで、職員間で検討するための選択肢です。
一度に変える条件を絞る
参加しづらそうだと感じたとき、道具、人数、相手、ルールを全部変えると、何が関係したのか振り返りにくくなります。まず「ルールの見本を示したらどうか」「交代する相手を固定したらどうか」など、検討したい条件を一つ書き出しておきます。
本人の反応を見て中断することも含め、その場の責任者と相談して進めます。無理に成功させることや、前回より回数を増やすことを、この記事から目標にする必要はありません。
投げる人以外の役を、脇役にしない
「できない子は数を数えて」と振り分けると、本人が選んでいない役割に固定されることがあります。役を作るときは、誰でも選び直せること、役割を替えるタイミングが分かることも合わせて考えましょう。
声かけの例:「送る役と、次の相手を選ぶ役があるよ。見てから決めてもいいよ」
全員が同じ動作をすることと、同じ時間を共有することは分けて考えられます。本人がその場でどう過ごしたいかを確認し、参加しない時間を含めて予定を組み立てます。
役割を選ぶ別の例として紙コップタワーの準備と進め方、ボールを使う室内活動の例として新聞紙と箱で玉入れも読めます。対象とする場面の違いを確認して参考にしてください。
振り返りでは、条件と反応を並べて残す
「苦手だった」で終わらせず、職員が示したこと、本人が選んだこと、その後に見られた動きを区別して記録します。参加した回数だけで活動を評価しないことも、次の相談につながります。
記録の形式例:最初は見学を選んだ/職員が役割の見本を示した/途中から道具を渡す役を本人が選んだ/次回も見学から選べるようにする。この文章は記入例で、実在の利用者の記録や効果の証明ではありません。
書き分けは支援記録の書き方、活動の終え方は活動の切り替え支援で確認できます。
準備を一人で抱え込まないために
個別の配慮、実施の可否、見守り、道具の選定は、事業所の計画と手順に沿って確認します。動画で紹介されている方法が、そのまま自分の現場にも合うとは限りません。
次の活動を考えるときは、「全員で何回できるか」より先に、「どんな参加の仕方を選べるか」を職員同士の議題にしてみてください。
活動案から切り替え・記録まで探す場合は、放デイ・学童の活動準備まとめをご利用ください。
投稿内容・埋め込み表示の確認日:2026年11月7日。編集:先生のぐち編集部。本文の活動案・声かけ・記録例は編集部による提案です。

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