出勤前から動悸がする、眠れない、子どもの前では何とか笑えても帰宅後は何もできない。そんな状態で「休職したい」と思うのは、甘えではなく、今の負担を見直す必要があるというサインかもしれません。
休職するか、退職するかを今日決めなくても大丈夫です。まずは体調を医療機関に相談し、職場の休職制度と、相談できる相手を確認しましょう。休む・相談する・働き方を調整する・退職や転職を考える選択肢を、順番に整理できます。
先に押さえたい3つのこと
- つらさが続いているなら、仕事を続けるかどうかより、まず体調の相談を優先してかまいません。診断や治療の判断は医師に相談してください。
- 休職の条件や手続きは職場ごとに異なります。就業規則や雇用契約、人事担当者などに確認し、制度がある前提で考えないようにしましょう。
- 休職は退職を決めることと同じではありません。休む期間に、回復や職場環境、今後の働き方を考える人もいます。
「休職したい」と思うほどつらいとき、まず知っておきたいこと
この記事でいう「休職」は、心身の不調などで仕事を一定期間休み、復帰を視野に入れる職場内の制度を指す一般的な意味で使っています。すべての職場に同じ制度があるわけではなく、利用条件、期間、給与や手当の扱い、復職の手続きは就業規則などで異なります。
「休みたい」と思っていても、子どもの安全や職員の人数が気になり、言い出せないことがあります。けれど、現場の人手不足をあなた一人が埋め続けることと、あなたの健康を守ることは別の問題です。
眠れない、食べられない、涙が止まらない、出勤を考えると強い不調が出るなど、生活や仕事に影響する状態が続いているなら、自己判断で抱えず、医療機関に相談してください。診断が必要か、どの程度仕事を休むべきかは、個別の状態を医師に確認しましょう。
休む・相談する・続ける・退職する選択肢を比べる
| 選択肢 | 検討しやすい状況 | 確認すること |
|---|---|---|
| いったん休む | 出勤や勤務の継続が難しく、心身の不調が強い | 受診先、職場への連絡方法、欠勤・休暇・休職の制度 |
| 職場に相談する | 担当業務、勤務時間、配置、人間関係など具体的な負担がある | 相談相手、変えてほしいこと、相談内容を記録する方法 |
| 条件を調整して続ける | 負担が軽くなれば働き続けたい気持ちがある | 業務量や勤務日数の変更が可能か、いつ見直すか |
| 退職・転職を考える | 休む・相談する・調整する選択肢を考えても、続けることが難しい | 退職時期、生活費、次の仕事、雇用上の手続き |
どれか一つが正解というわけではありません。「休むと決めたら必ず戻らなければならない」「退職を考えたならすぐ辞めるべき」とも限りません。まず体調を整え、その後に職場との相性や働き方を考える方法もあります。
出勤する朝のつらさが中心なら、放デイ・学童で仕事に行きたくない朝の休む判断と伝え方も参考になります。人手不足への罪悪感が強い人は、放デイ・学童の人手不足がつらいときの整理もあわせて読めます。
仕事の悩みを一人で抱え込まず、これからの働き方を考えるきっかけが必要な方は、こちらから相談・情報収集の選択肢を確認できます。
休職を考えたら、状況を3つに分けてみる
1. 体調に出ている変化
「つらい」だけでなく、いつから、どんな変化があるかを簡単に書き出します。たとえば、眠りにくい、出勤前に吐き気がする、休みの日も回復しない、子どもの声を聞くと緊張が高まる、などです。記録は診察時に状態を伝える助けになります。詳しい記録を完璧につける必要はありません。
2. 仕事で負担になっている場面
放デイなら送迎や記録、個別支援、保護者対応、急な職員配置の変更。学童なら長時間の見守り、帰宅対応、保護者への連絡、休憩が取りづらい勤務など、負担が大きい場面を具体的にします。「仕事全部が無理」と感じるときも、場面を分けると相談内容が見えやすくなります。
3. 職場に求めたいこと
「少し休みたい」「送迎から外れたい」「勤務日数を相談したい」「相談相手を変えたい」など、希望を一つか二つに絞ってみましょう。すぐ希望どおりになるとは限りませんが、何を相談したいかが明確だと、職場も検討しやすくなります。
心の中の違和感を、退職の結論に急いで結びつけない
「このままでは続けられない」という感覚は、今の働き方を見直すきっかけかもしれません。一方で、その違和感だけで「自分はこの仕事に向いていない」「辞めるしかない」と決めなくても大丈夫です。
負担の中心が職場の人員配置なのか、業務内容なのか、体調の変化なのか。それとも仕事内容そのものが合わなくなっているのか。少し距離を置くことで、見え方が変わることもあります。自分の気持ちを手放さずに見つめる時間が、次の選択を考える助けになるかもしれません。
職場への相談で伝える内容と例文
職場に伝えるときは、事情をすべて詳しく話さなくてもかまいません。まず「体調不良で受診を考えている」「勤務継続が難しいため、休暇や休職の制度を確認したい」と、必要な相談を伝えます。
伝え方の例:
「体調不良が続き、通常どおり勤務を続けることが難しい状態です。医療機関にも相談する予定です。休暇や休職の制度、必要な手続きについて確認させてください。連絡窓口を教えていただけますか。」
直属の上司に話しにくい場合は、人事担当者、法人本部、別の管理者など、職場内で別の窓口がないか確認します。休職の規定や退職、賃金など労働条件に不明点や問題がある場合は、厚生労働省の総合労働相談コーナーで相談先を確認できます。制度の利用可否を一律に判断する窓口ではないため、具体的な手続きは職場の規程や関係機関にも確認してください。
休職中・復職前に確認したいこと
休んでいる間に、すぐ復職日や退職を決めなくてもかまいません。まず治療や休養を優先し、職場への連絡方法や必要書類を確認します。復職を考える段階では、勤務時間、担当業務、送迎や見守りの負担、相談担当者、復職後の面談など、働き始める条件を具体的に話し合えるか確認しましょう。
厚生労働省の職場復帰支援の手引きは、休業中のケアから復職後のフォローまで、職場が支援を進める際の参考情報を示しています。すべての職場で同じ手順が用意されているとは限りません。主治医の意見も踏まえ、職場に復職の流れや配慮について確認してください。
今日できる現実的な一歩
- 今日の体調を一行だけメモする。「眠れなかった」「出勤前に強い不安が出た」などで十分です。
- 受診するか迷っている場合は、医療機関に相談する方法や予約の取り方を確認する。
- 就業規則や社内窓口を探し、「休職」「休暇」「欠勤」の規定を確認する。
- 職場に伝える内容を、信頼できる人と一緒に短く整理する。
もし自分を傷つけるおそれがある、身の安全を保てないと感じるなど、差し迫った危険がある場合は、一人にならず、近くの信頼できる人や医療機関、緊急の支援につながってください。
よくある質問
休職するには、必ず診断書が必要ですか?
必要書類や手続きは職場の規程などによって異なります。医師の診断書が必要か、いつ提出するかは、職場の人事担当者や就業規則で確認してください。受診時には、勤務状況や困っていることを具体的に伝えましょう。
休職したら、復職しなければいけませんか?
休職後にどうするかは、体調や職場の規程、雇用上の条件などによって変わります。休職を決める時点で退職や復職まで確定させず、まず休むことや必要な支援について相談する方法もあります。期限や手続きは職場に確認してください。
上司に相談しても変わらないときは、どうすればいいですか?
別の管理者や人事担当者、法人本部など、職場内の別の相談先を探せる場合があります。労働条件やハラスメントなどの問題については、厚生労働省の総合労働相談コーナーも選択肢です。体調の不調については、職場の対応だけで解決しようとせず、医療機関にも相談してください。
まとめ|休職を考えるほどつらい自分を、責めなくていい
学童・放デイの仕事がつらく、休職を考えるほど追い詰められているなら、まず体調と仕事の負担を分けて整理しましょう。休職制度の内容は職場ごとに異なるため、就業規則や担当窓口で確認し、必要に応じて医療機関や外部の相談窓口につないでください。
休む、相談する、働き方を調整する、退職や転職を検討する。どの道を選ぶかを急いで決める必要はありません。今日できる一歩は、体調を一行メモすることや、相談先を一つ確認することでも十分です。
これからの働き方を一人で抱えずに整理したい方は、こちらから相談・情報収集の選択肢をご覧ください。
参照した公式情報
更新日:2026-10-22
著者:しょぼい園長/先生のぐち編集部


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