教員が職場に行くと涙が出るとき|つらさの整理と相談先

学校へ向かう途中や職員室に入る前に、涙が出て止まらない。休むほどなのか、もう少し頑張るべきなのか迷うこともあるでしょう。涙を無理に抑えるより、まずは心身の状態と職場で起きていることを分け、必要なら休む・相談する選択肢を検討してください。

この記事の要点は3つです。

  • 職場で涙が出ることだけで、弱さや甘えと決めつける必要はありません。
  • 涙が出る場面、続いている期間、睡眠や食事などの変化を分けて整理すると、相談先や次の行動を選びやすくなります。
  • 休む、相談する、働き方を調整する、退職・転職を考える方法があり、今すぐ一つに決めなくてもかまいません。

教員が職場に行くと涙が出る状態とは

ここでいう「職場に行くと涙が出る」は、出勤前や学校に着いたとき、特定の人や業務を前にしたときなどに、涙が出るほど気持ちが揺れる状態を指します。これだけで病気かどうかを判断することはできません。疲れや緊張、職場の出来事など、背景も人それぞれです。

大切なのは、涙を理由に自分を責めることではなく、「いつ、どんな場面で起きるか」「生活や体調に変化が出ているか」を確かめることです。文部科学省も、教職員のメンタルヘルス対策や不調時・休職中の支援に関する情報を公開しています。文部科学省の教職員向けメンタルヘルス情報も参考にできます。([mext.go.jp](https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoin/mental_00008.html?utm_source=openai))

涙が出る場面と、体調の変化を分けてみる

「学校がつらい」とひとまとめにすると、何を相談すればよいのか見えにくくなります。次の項目から、当てはまるものだけ確認してみてください。すべて埋める必要はありません。

  • 場面:出勤前、職員室、授業や学級対応、保護者対応、特定の人とのやりとりなど。
  • 頻度や変化:最近始まったのか、繰り返しているのか。以前より涙が出やすくなったか。
  • 体調:眠りにくい、食欲が落ちた、動悸や頭痛がある、休日も気持ちが戻らないなどの変化があるか。
  • 職場の状況:業務量、役割の曖昧さ、相談しにくさ、特定の相手とのやりとりなど、負担につながっている出来事があるか。
  • 安全面:自分や子どもの安全を保つのが難しいと感じる状況があるか。

たとえば、「朝、校門の前で涙が出る。授業中は何とか過ごせるが、夜に眠れず、休日も翌週のことを考えてしまう」と整理できれば、単に「気持ちの問題」と片づけず、体調と仕事の両方を相談しやすくなります。

心の声や違和感を、無理に打ち消さない

「子どもたちに迷惑をかける」「同僚も忙しいから自分が耐えるしかない」と考えて、つらさを飲み込んでいませんか。責任感があるからこそ、限界に近づいていても周りを優先してしまうことがあります。

涙が出ることは、すぐに退職を決める合図とは限りません。一方で、「何かを変えたい」という違和感を、気のせいとして押し込めなくてもよいのです。今の環境で調整できることがあるか、いったん距離を置く必要があるかを、少しずつ確かめていきましょう。

休む・相談する・続ける・離れる選択肢

選択肢 検討しやすい状況 まず確認すること
休む 出勤や勤務を続けるのが難しい、体調の変化が気になる 医療機関への相談、勤務先の休暇・病気休暇等の手続き。制度や要件は勤務先や自治体に確認する
相談する 原因がはっきりしない、誰かと整理したい 管理職だけでなく、校内の相談担当、産業医・保健スタッフ、教育委員会の窓口、外部相談先などを検討する
続けながら調整する 続けたい気持ちはあるが、特定の業務や環境が負担 業務の優先順位、担当、相談相手、支援の必要性を具体的に伝える
退職・転職を考える 調整を試しても改善が見込めない、別の環境を検討したい 健康状態、収入、雇用条件、退職手続きや次の働き方を分けて確認する

休暇や休職、給与などの扱いは、雇用形態や自治体、学校設置者によって異なる場合があります。具体的な条件は所属先の担当窓口や就業規則で確認してください。休むことも、続けることも、退職を考えることも、ひとつだけが正解ではありません。

管理職に話しても変化がなかったり、誰に相談すればよいか迷ったりする場合は、相談先を一つに限定しない方法もあります。状況の整理には、教員が管理職に相談しても変わらないときの選択肢も参考になります。

教員の働き方や転職について、今の悩みを整理したい方は、先生向けの相談・働き方情報を見ることもできます。

今日できる現実的な一歩

今日すぐに退職や休職を決める必要はありません。まずはスマートフォンのメモなどに、次の3点だけ書いてみてください。

  1. 涙が出た場面と、その直前にあったこと。
  2. 睡眠・食事・体調で気になっている変化。
  3. 明日ひとつ減らしたい負担、または話を聞いてほしい相手。

そのうえで、信頼できる人に「職場へ行くと涙が出る。何が起きているか一緒に整理してほしい」と伝える、医療機関に相談する、勤務先の相談窓口を確認するなど、できる一歩を選びましょう。説明を整えてからでないと相談できない、ということはありません。

職場の人には話しにくい場合、厚生労働省の「こころの健康相談統一ダイヤル」では、電話をかけた所在地の公的な相談機関につながります。相談時間などは地域によって異なるため、利用前に公式ページで確認してください。([mhlw.go.jp](https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/kokoro_dial.html?utm_source=openai))

もし自分の安全を保てないほど切迫している、または自分を傷つけるおそれがある場合は、一人で抱えず、身近な人や医療機関、地域の緊急窓口へすぐにつないでください。差し迫った危険があるときは、緊急通報を利用してください。

よくある質問

職場で涙が出るのは、教員に向いていないということですか?

涙が出ることだけで、教員に向いているかどうかは判断できません。職場の状況や体調、負担の重なりなどを確認し、必要なら相談先や医療機関につないでください。

管理職に相談するとき、何を伝えればよいですか?

「いつ、どんな場面で涙が出るか」「体調にどんな変化があるか」「何を調整してほしいか」を、話せる範囲で伝えると状況を共有しやすくなります。話しにくい場合は、メモを見せたり、別の相談窓口を使ったりしてもかまいません。

休職や退職をすぐ決めるべきですか?

一律の正解はありません。体調の安全を優先し、医療機関や勤務先の窓口に相談したうえで、休む、働き方を調整する、続ける、退職・転職を検討する選択肢を比べてください。手続きや条件は所属先に確認しましょう。

参照した公式情報

まとめ

職場に行くと涙が出るときは、まず自分を責めず、涙が出る場面と体調の変化を整理してみてください。相談する、休む、働き方を調整する、退職や転職を考えるなど、選択肢は一つではありません。今日できる小さな一歩から、ひとりで抱えない形を探していきましょう。

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更新日:2026年10月27日
著者:しょぼい園長/先生のぐち編集部

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